Byzantine Fault-Tolerance
概要
分散システムを構成するノードが故障すると,予期しない動作をすることがあります. また,悪意ある攻撃者にノードが乗っ取られた場合には,全体の処理を破綻させるように他のノードを妨害するかもしれません. このような振る舞いは,分散システムの分野ではビザンチン故障としてモデル化されます. Byzantine Fault Toleranceは,たとえ一部のノードがビザンチン故障しても,分散システム全体は故障の影響を受けずにサービス提供を継続できるレプリケーション技術として知られ,ブロックチェーン(分散台帳)や分散データベースのコア技術として広く利用されています. 本研究室では,パブリッククラウドを活用し,世界を跨いで構成される地理的分散Byzantine Fault Toleranceの実用化を目指して,コンセンサスアルゴリズムを始めとする様々な技術の研究開発に取り組んでいます.
キーワード
ビザンチン故障,レプリケーション,クラウド,コンセンサス,ブロックチェーン
関連論文
- T. Chiba, R. Ohmura and J. Nakamura: “A State Transfer Method That Adapts to Network Bandwidth Variations in Geographic State Machine Replication”, Proceedings of the 9th International Symposium on Computing and Networking (CANDAR), pp. 88–94 (2021).
- S. Numakura, J. Nakamura and R. Ohmura: “Evaluation and Ranking of Replica Deployments in Geographic State Machine Replication”, Proceedings of the 38th International Symposium on Reliable Distributed Systems Workshops (SRDSW), pp. 37–42 (2019).
- J. Nakamura, T. Araragi, S. Masuyama and T. Masuzawa: “Efficient Randomized Byzantine Fault-Tolerant Replication based on Special Valued Coin Tossing”, IEICE Transactions on Information and Systems, E97-D, 2, pp. 231–244 (2014).